単なるヲタ男なシケぶろぐ@Deep

すべての人が輝くように

価値を失ったもの



その昔はそれ自体に価値があったが、今はそれ自体に価値がなくなってしまったものがある。

その代表格は、音楽CD

別に音楽自体がその価値を失った訳ではなく、音楽自体はさらに価値が上がっている。

最近の若い人たちはフロッピーディスクや音楽テープを知らない人もいるのだろう。

◆ヲタ’s EYE『価値を失ったもの』


その昔はそれ自体に価値があったが、今はそれ自体に価値がなくなってしまったものがある。

その代表格は、音楽CD

別に音楽自体がその価値を失った訳ではなく、音楽自体はさらに価値が上がっている。

最近の若い人たちはフロッピーディスクや音楽テープを知らない人もいるのだろう。

その昔、音楽はテレビやラジオ、テープかコンサートぐらいしか媒体がなかった。

個人が手軽に持ち運べて好きな時に好きな曲を聞けるのはテープぐらいだろう。

テープは磁気媒体で、そこに記録された情報を読み込むには読み込みのヘッダーをテープの黒っぽい帯にこすりつける必要がある。もちろん、摩耗して読みにくくなるため、そのうち劣化して摩耗すると、音も悪くなる。

そして、登場したのが音楽CDだ。音楽CDは金属の円盤に凹凸をつけて情報を記憶するため、ほとんど劣化しない。しかし、音楽CDが登場した当初は好きな曲だけを持ち運ぶにはやはりテープだった。

そして、時代は進み、パソコンが徐々に一般家庭に復旧してくる。すると、パソコンで音楽CDから情報を吸い出すと、CD-Rという媒体に音楽を記録できて、音楽CDと同様にポータプルプレイヤーで再生できるようになった。

CD-R
はレーザーで凹凸を作ることで、音楽CDと同様の原理で音楽再生が可能となる。しかし、金属に凹凸をつける音楽CDとは違い、化学反応を起こして凹凸をつけるため、紫外線などによって記憶面が劣化する。もちろん、記憶面が劣化すると音も悪くなる。

途中MDも登場したが、今は影を潜めている。

さて、さらに時代は進み、パソコンも一家に一台の時代を迎えると、mp3なるデジタルフォーマットが登場する。mp3は音楽CDの音質からは劣化しているようだが、音感のない私みたいな素人にはその差は分からない。また、そのデータの大きさも音楽CDに比べ数分の一にまで小さくなる。

デジタルフォーマットにはmp3だけでなく、AACなど多彩なフォーマットがある。そして、これらのデジタルフォーマットのデータはほとんど劣化しない。

そして、今や一人に一台インターネットできる端末タブレットやスマホなどなどが復旧した。もちろんそれらで、デジタルフォーマットで音楽を再生可能である。

劣化もせず、コピーも可能だ。それに加え、そもそも音楽ソフトを元からmp3やACCで販売するようになった。すると、音楽CDからわざわざデジタルフォーマットへ変換しなくても良くなり音楽CDの需要はほとんどなくなってしまった。

今やスマホで撮った写真1枚すら入らないような1.44MBなフロッピーディスクと同様に、特に必要なくなっただけだ。

とは言っても、様々な理由で音楽CDの販売はやめられないのだろう。音楽CDは金属に凹凸をつけてその円盤をプラスチックの円盤で挟んでいる。恐らくこの音楽CDには、少量多品種生産が難しく生産単位ロットがあってある一定量以上作らないといけない。

音楽ソフトは定額制が登場し、さらに音楽CDの需要は減っていくだろう。

そもそもあの銀盤の音楽CDを売ることにもう注力しなくていいのではないだろうか。

最近のパソコン用ソフトウェアは、媒体が付属している場合、なんと銀盤ではなく、CD-RDVD-Rだったりする。

確かにCD-RDVD-Rをそのまま再生していると劣化してくるが、銀盤の音楽CDに固執する必要はなく、音楽ソフトも受注生産でCD-RDVD-Rで販売するればいいのでは劣化問題は、劣化してきたら購入から3年内なら無料交換、それ以降なら100円で交換するサービスとかでもいいような気がする。

また、音楽CDmp3などのデジタルフォーマットより音質が良いという優位性があり、受注生産とするので、コンサートチケットつきとか、アーティストの直筆サイン付きとか、サイン入りチェキ付きなどの限定商品にして、高く売りさばけば良さそうなものだ。

ファミコン時代にフロッピーディスク媒体のディスクがあって、A面とB面があったので値段は確か500円で新しいソフトに書き換えてくれるサービスも一時期あった記憶がある。

受注生産なら、他のアーティストの曲もごちゃ混ぜで好きな順番にして音楽ソフトを選曲してそれをCD-Rなどにして販売しても良さそうだ。知ってる人は簡単にmp3などのデジタルフォーマットから音楽ソフトをCD-Rに書き込んで音楽CDにすることは可能だが、意外に出来ない人も多い。

でも、そんなに音楽CDに需要があるのか実はあると私は考えている。それは何か。車だ。恐らく1番音楽を聴く機会があるのは車内だろう。そして、どのくらいの人がiPodなどに対応した車内搭載のプレーヤーを持っているだろうか。

多くの人は音楽CDを車に入れっぱなしのはずだ。

最初っから眠くなりにくい音楽CDセレクションとか、逆にドライブインでの休憩音楽セレクション、ノリノリイケイケなドライブセレクションなんかのセレクションシリーズを用意しても良さそうだ。もちろん、曲の入れ替えや順番は注文前に選曲可能とする。

そうすると、音楽CDもそれなりにまだまだ需要がありそうだが、確かに違法だが違法コピーがどうとかに目くじらを立てるのではなく、デジタルフォーマットが万能でもないので、新たな売り方をしてみればもっといい未来が見えてきそうだ。

電車内とかで、ちょと前まではバッテリーが持たないこともあってか音楽を聞きながらスマホを使ってる人は少なかったが、バッテリーの心配もほとんどなくなったスマホを使ってる人たちは音楽を聞きながら、LINEなどをしているのをよく見かけるようになった。

音楽の需要は全く衰えず、むしろ増えていくのではないだろうか。

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